営業所の「あり」「なし」とは?

古物商許可申請をする際には、古物商の営業所の「あり」「なし」を選択する必要がありますが、古物商の営業所の「あり」「なし」とは実際にどういった場合を指すのでしょうか?

営業所とは

古物商の営業所とは、「古物商の営業を行う拠点となる場所」のことを指します。

つまり、古物商の営業所という概念には、実際に古物の売買等を行う店舗のみでなく、商品の発注や受注などの事務的な作業を行う場所のことも含まれます。

たとえば、店舗を構えずにインターネット上で中古品の売買等を行う古物商には、実際に古物の売買等を行う場所が存在しませんが、パソコンを使用して営業のための作業を行う場所は存在します。

そして、この場合、パソコンを使用して営業のための作業を行う場所が営業所となります。

営業所なしの場合とは?

では、古物商の営業所が「なし」というのは、どういった場合のことを指すのでしょうか?

古物商の営業所の概念から考えると、ほぼ全ての形態の古物商は営業所「あり」となるはずです。

営業所「なし」の場合とは、たとえば、一定の場所に留まることなく、全国を「行商(※)」に回る古物商などのことを指します。

こういった古物商は、固定された場所で古物商の営業を行っているわけではなく、行商に回るための移動手段である自動車や荷車上などで古物商の営業を行っています。

しかし、自動車や荷車などは”場所”ではないので、営業所の概念である「古物商の営業を行う拠点となる”場所”」には含まれず、営業所「なし」という扱いになるのです。

※ 参考記事⇒行商について

インターネット上で古物営業を行う場合は?

昨今では、インターネットが発達した影響で、パソコンを使用してインターネット上で古物商ビジネスに取り組む方が増えています。

では、インターネット上で古物商の営業を行う場合には、営業所は「あり」「なし」のどちらになるのでしょうか?

結論から言うと、インターネット上で古物商の営業を行う場合であっても、営業所は「あり」になります

先程も少し説明しましたが、インターネット上で古物商の営業を行う場合は、実際に古物の売買等を行う場所は存在しませんが、パソコンを使用して古物商の営業のための作業を行う場所は存在します。

そして、この場合、そのパソコンを使用して作業を行う場所が古物商の営業所に該当することになります。

したがって、インターネット上で古物商の営業を行う場合にも、古物商の営業所「あり」を選択して申請を行わなければなりません。

ほぼ営業所「あり」になる

ここまで、古物商の営業所の「あり」「なし」について説明してきましたが、営業所「なし」となるのは非常に特種なケースのみです。

難しいことは置いといて、ほぼ全ての古物商の形態は営業所「あり」になるということを覚えておきましょう。

営業所の場所についての注意事項

古物商の営業所の場所については、特に制限は設けられていません。

自宅を営業所とすることも可能ですし、賃貸物件を営業所として使用することも認められています。

ただし、以下の2点については注意をしましょう。

物件の使用目的

賃貸物件を営業所として使用する場合は、その賃貸物件の「使用目的」をよく確認する必要があります。

もし、賃貸物件の「使用目的」が「居住専用」となっている場合は、そのままでは古物商の営業所として使用することができません。

この場合は、賃貸物件等の所有者等から、その物件を古物商の営業所と使うことを認めるという内容の「使用承諾書」を作成してもらう必要があります。

古物の買い取りを行う場合

古物の買い取りが行えるのは、営業所又は取引相手の住所(行商を行う場合。)においてのみです。

したがって、上記以外の場所では古物の買い取りを行うことはできません

たとえば、お客さんと喫茶店などで待ち合わせて、その場所で古物の買い取りを行うことはできません。

対して、古物の販売については場所の制限がなく、上記以外の場所でも行うことができます。