管理者とは

管理者とは、古物商が古物営業を適正に行うための責任者として、古物営業を行う営業所に配置される者のことです。

管理者とは、言い換えれば営業所の責任者であり、何か問題が起こったときなどに警察と連絡を取り合う窓口にもなります。

営業所ごとに必ず1名必要

古物営業法第13条(下記参照)では、管理者は営業所ごとに必ず1名を配置しなければならないとされています。

すなわち、営業所が2カ所ある場合には、各営業所ごとに1名ずつ、合わせて2名の管理者を配置しなければなりません。

なお、個人事業などで従業員が申請者本人のみの場合は、申請者本人が管理者を兼ねることができるので、別に管理者を配置する必要はありません。

古物営業法 第十三条
古物商又は古物市場主は、営業所又は古物市場ごとに、当該営業所又は古物市場に係る業務を適正に実施するための責任者として、管理者一人を選任しなければならない。

誰が管理者になる?

管理者になるには、特に資格などは必要ありません。

後から説明する管理者になれない人に該当していなければ、誰でも管理者になることができます。

管理者に求められる能力

管理者になるには、特に資格などは必要ありませんが、管理者を配置する趣旨から考えれば、管理者に求められているのは、古物営業を適正に行うための責任者としての役割です。

したがって、管理者には、古物営業に関して監督・管理・指導などができる立場の人を選任することが望ましいと言えます。

自動車、自動二輪自動車などを扱う場合

また、古物営業法第13条第3項(下記参照)には、古物商に対して、管理者に”国家公安委員会規則で定める知識・技術・経験”を得させるように努力しなさい、と定められています。

“国家公安委員会規則で定める知識・技術・経験”とは、古物営業法施行規則第十四条(下記参照)に定められているもので、自動車や自動二輪車又は原動機付自転車を取り扱う場合に必要な知識・技術・経験のことです。

要約すれば、自動車や自動二輪車又は原動機付自転車を扱う古物営業を行う場合には、管理者に不正品や盗品等を見分けるだけの知識・技術・経験(自動車等を扱う古物営業の3年以上の実務経験や、講習などの受講で得られるものなど)を得させるように努力しなさい、ということが定められています。

したがって、自動車や自動二輪車又は原動機付自転車を扱う古物営業を行う場合には、結果的に、管理者に不正品や盗品等を見分けるだけの知識・技術・経験が求められることになります。

古物営業法 第十三条第三項
古物商又は古物市場主は、管理者に、取り扱う古物が不正品であるかどうかを判断するために必要なものとして国家公安委員会規則で定める知識、技術又は経験を得させるよう努めなければならない。

古物営業法施行規則 第十四条
法第十三条第三項の国家公安委員会規則で定める知識、技術又は経験は、自動車、自動二輪車又は原動機付自転車を取り扱う営業所又は古物市場の管理者については、不正品の疑いがある自動車、自動二輪車又は原動機付自転車の車体、車台番号打刻部分等における改造等の有無並びに改造等がある場合にはその態様及び程度を判定するために必要とされる知識、技術又は経験であって、当該知識、技術又は経験を必要とする古物営業の業務に三年以上従事した者が通常有し、一般社団法人又は一般財団法人その他の団体が行う講習の受講その他の方法により得ることができるものとする。

管理者になれない人

以下に該当する人は、管理者になることができません。

管理者になれない人(欠格事由)

  • 成年被後見人、被保佐人又は破産者で復権を得ていない人
  • 未成年者
  • “罪の種類を問わず、禁錮以上の刑”に処せられて、刑の執行が終わってから5年を経過しない人
  • “背任、遺失物・占有離脱物横領、盗品等有償譲受け等の罪で罰金刑”に処せられて、刑の執行が終わってから5年を経過しない人
  • “古物営業法違反のうち、無許可、許可の不正取得、名義貸し、営業停止命令違反で罰金刑”に処せられて、刑の執行が終わってから5年を経過しない人
  • 住所が定まっていない人
  • 古物営業法第24条(下記参照)の規定によって、古物営業の許可を取り消されてから5年を経過しない人

古物営業法 第二十四条
公安委員会は、古物商若しくは古物市場主若しくはこれらの代理人等がこの法律若しくはこの法律に基づく命令の規定に違反し若しくはその古物営業に関し他の法令の規定に違反した場合において盗品等の売買等の防止若しくは盗品等の速やかな発見が著しく阻害されるおそれがあると認めるとき、又は古物商若しくは古物市場主がこの法律に基づく処分(前条の規定による指示を含む。)に違反したときは、当該古物商又は古物市場主に対し、その古物営業の許可を取り消し、又は六月を超えない範囲内で期間を定めて、その古物営業の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。